あけましておめでとうございます。名城企画です。
本年もよろしくお願い致します。
2018年第1号のメルマガは、東海地方の不動産の注目エリア
「八事」についてご紹介します。
八事は名古屋有数の高級住宅街であり、
興正寺の門前町としても知られています。
また、周辺に4つの大学のキャンパスが立ち並ぶ
文教地区でもあります。
名古屋市営地下鉄が2路線乗り入れるなど
名古屋市中心部へのアクセスが良いことも大きな特徴です。
今回は八事の魅力についてお伝えします。
「八事」は岩の多いごつごつとした地形だった？
八事界隈を散歩してみると、坂の多さに気づきます。
上ったと思ったら、また下るというアップダウンの繰り返しです。
江戸時代後期の「尾張国地名考」には
「八事」の由来が記されていて、「岩之田（やがた）」が
鎌倉時代のころから室町時代までに
「やごと」に転訛したものだといわれています。
また、こちらも江戸時代後期の書物で「尾張名所志」にも
八事が登場します。「石田里（いしだのさと）」という地名は
八事のことを指していて、「岩之田」も「石田里」もどちらも
石や岩を表す地名であることから、
八事は「石や岩の多い土地」だったことが分かります。
坂が多いのは、岩の多いごつごつとした昔の地形の
名残なのかもしれません。
４つの大学が集まる文教地区
八事周辺は名古屋の中でも屈指の文教地区です。
名古屋市営地下鉄の鶴舞線と名城線の2路線が走る
八事駅前には中京大学があります。
地下鉄の出口は大学に直結していて通学にはとても便利です。
鶴舞線で一つ隣の塩釜口駅前には名城大学が、
名城線の路線に沿うように、北には南山大学、名古屋大学の
キャンパスが連なっています。
このように学生街という側面を持つ八事エリアは、
高級住宅街の食通マダムたちが足しげく通う
美食のレストランを数々輩出してきたエリアでありながら、
駅前には学生の胃袋を満たすラーメン店や庶民的な飲食店が
立ち並ぶ、興味深い街の魅力があります。
高齢者にも活気がある街
八事駅前に名古屋市内とは思えないような
広大な森が広がっているのが八事山興正寺です。
八事は江戸時代には興正寺の門前町として発展してきました。
今でも興正寺はにぎわっています。
毎月５と１３の日に縁日を開催し、参道には乾物や日用品など
さまざまなものを売る屋台がずらりと並びます。
この縁日にはたくさんの高齢者が訪れ、興正寺前の道路は
行き交う高齢者でごった返します。
なお、興正寺では２１日にマルシェも開かれています。
無農薬の野菜や手作りの焼き菓子やパンなどの店が並びます。
また、2014年に八事駅前のイオン八事店が
リニューアルオープンしました。
商圏人口の35％が55歳以上ということから、
高齢者向けの「グランドジェネレーションズモール」を
東海地方で初めて1フロアーまるごと設けました。
八事は学生だけでなく、高齢者も元気な活気があふれる街です。
さまざまな年代が活気に満ちた生活を送る八事は、
これからもますます魅力的な街であり続けることでしょう。
＜八事の地価情報＞
・八事の2017年地価公示価格の平均は25万8166円/㎡、
坪単価85万3443円/坪、前年比は+3.75％の上昇です。
・八事の最も高い価格地点は
【名古屋市昭和区広路町字石坂30番3】で37万7000円/㎡、
坪単価124万6280円/坪、前年比+5.01%の上昇です。
【出典】
・谷川彰英（2011）「名古屋 地名の由来を歩く」KKベストセラーズ
・「地図・ＳＮＳで魅力を発信 八事（名古屋市）学生街今むかし」日本経済新聞2012/9/24付朝刊
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO46453720T20C12A9TCP000/
・イオン八事店「Grando Generation’ Mall グランドジェネレーションズモール」を東海地区初導入！ https://www.aeonretail.jp/pdf/140912R_1.pdf
この原稿は名城企画株式会社が発行する「名古屋・東海収益不動産NAVIメールマガジン」の
2018年1月9日発行分の転載です。