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名古屋・東海収益不動産ガイド

東海地方の不動産の注目エリア(12)豊橋

 愛知県の東南端にある豊橋は、東は静岡県と接し、
 南は太平洋、西は三河湾に面していて、
 豊かな自然と温暖な気候に恵まれています。

 愛知県人口動向調査結果(平成29年12月25日)によれば、
 豊橋市は名古屋市、豊田市、岡崎市、一宮市に次いで
 愛知県で5番目となる人口およそ37万人の市です。

 豊橋駅には東海道新幹線が停車し、
 名古屋駅までは20分前後で到着します。
 名鉄本線、JR東海道本線に乗れば名古屋駅まで50分前後です。

 また、三河港は国内外の自動車メーカーの輸出入拠点であり、
 特に輸入車台数と金額は日本一です。

 今回は豊橋の魅力についてお伝えします。

 

豊橋のシンボル 路面電車

 豊橋市のシンボルといえる存在が、
 豊橋駅から出発し市内中心部を走る路面電車です。
 1925年に開通。路線の移設や廃止、延伸を経て、
 5.4kmの営業距離を持つ現在の姿になりました。

 路面電車は全国でも17都市19路線でしか運行されておらず、
 東海3県では豊橋だけです。利用者は減少傾向ですが、
 利用促進を図る取り組みが行われています。

 納涼ビール電車、おでんしゃなどの企画電車が運行され、
 また、豊橋市へのふるさと納税の返礼品として、
 路面電車の運転体験や車庫見学などが人気となっています。

 

「豊橋」とは市内に実在する橋の名前

 豊橋には「豊橋」という名前の大きな橋があります。
 豊橋市北部を流れる豊川(とよがわ)に架けられた橋で、
 豊橋の地名の由来になったとされています。

 豊橋は、明治時代まで吉田藩という名前でした。
 しかし、伊予国(愛媛県)にも吉田藩があることから、
 明治維新政府によって、改名を命ぜられました。

 「今橋」「関屋」「豊橋」の3つの案を申し出たところ、
 「豊橋」に変更を命ぜられたということです。
 ちなみに「今橋」は吉田の旧称、「関屋」は吉田城西側の地名です。

 

旭山動物園のモデルとなった「のんほいパーク」

 豊橋には、およそ40haの広大な敷地に、
 動物園、植物園、自然史博物館、遊園地の4つが一体化した
 総合動植物公園「のんほいパーク」があります。
 なお「のんほい」とは三河弁で「ねえ、おい」という意味です。

 動物園ゾーンでは、キリンやシマウマなど違う動物を、
 サバンナをイメージした広いスペースにいっしょに飼育し、
 野生に近い環境で展示されていて、
 他の動物園とは見せ方に違いがあります。

 また、ホッキョクグマのえさやり時に見ることができる
 ホッキョクグマのダイビングや水中パフォーマンスは
 迫力があり見ものです。

 動物の自然な生態が見られる展示で全国的に有名になったのは
 北海道旭川市の旭山動物園ですが、実は、その旭山動物園が
 視察に訪れたのが、のんほいパークです。
 のんほいパークは旭山動物園のモデルなのです。

 

人気の映画やTVドラマの舞台に

 豊橋は、映画やTVドラマのロケの誘致に力を入れています。
 2008年には豊橋観光コンベンション協会が事務局となり
 「ほの国東三河ロケ応援団」を設立し、
 ロケ誘致に力を入れています。
 これまでに200を超えるロケを東三河地域に誘致しました。

 TBSドラマの「陸王」や「リーダーズ」「リーダーズ2」などでは、
 豊橋市役所や豊橋市公会堂などが撮影の舞台になりました。

豊橋市公会堂

 また、豊橋には二つの映画祭があります。
 一つは、2002年から毎年行われている、
 「とよはしまちなかスロータウン映画祭」で、
 豊橋ににぎわいを取り戻そうと市民が始めました。
 往年の名作や話題作を上映しています。

 もう一つが、豊橋市政110周年を記念して、
 2017年から始まった「ええじゃないかとよはし映画祭」です。
 スロータウン映画祭と連携する形で、
 豊橋市や愛知県にゆかりのある作品や、豊橋市でロケをした作品、
 豊橋市・愛知県出身のキャストやスタッフ、監督、原作者などが
 関わった作品を上映します。

 映画やドラマのロケ地が観光資源になるのはもちろん、
 ロケそのものが市民の元気のもとになっているということです。

 さまざまな顔を持つ豊橋ですが、
 これからもますます活気ある街になりそうです。

 

 【出典】

 ・愛知県人口動態調査結果 平成29年12月25日
  http://www.pref.aichi.jp/soshiki/toukei/0000077329.html
 ・豊橋観光コンベンション協会 路面電車
  http://www.honokuni.or.jp/toyohashi/discover/000006.html
 ・豊橋市公式サイト よくある質問
  http://www.city.toyohashi.lg.jp/10973.htm
 ・豊橋観光コンベンション協会 ようこそ「ほの国」豊橋へ
  http://www.honokuni.or.jp/toyohashi/discover/000002.html
 ・国土交通省中部地方整備局 「豊川 愛護モニター報告」
 ・朝日新聞 「市民電車」はきょうもゆく 2017年5月27付
 ・穂っとネット東三河 のんほいパーク
  http://www.higashimikawa.jp/spot/detail.php?id=124
 ・朝日新聞「ぐるり東海(4)【豊橋通信】寛容決め手 ロケ続々」
  2017年5月16日付
  http://www.asahi.com/area/aichi/articles/MTW20170530241560001.html

 

この原稿は名城企画株式会社が発行する「名古屋・東海収益不動産NAVIメールマガジン」の
2018年8月6日発行分の転載です。