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名古屋・東海収益不動産ガイド

東海地方の不動産の注目エリア(23)稲沢市

尾張大國霊神社 国府宮

 愛知県の北西部に位置する稲沢市は、
 岐阜県との県境に位置し、一宮市や羽島市などと隣接しています。

 稲沢市は昭和33年に市制を施行し、県内で22番目の市となりました。
 さらに平成17年4月1日には平和町・祖父江町が編入し、
 現在の稲沢市の形となりました。

 今回は、働く場所・暮らす場所としても魅力的な
 稲沢市についてお伝えします。

 

交通アクセスが抜群、企業も集まる稲沢市

 稲沢市は名古屋市への通勤の利便性が高いです。
 JR東海道線の稲沢駅から名古屋駅までは11分前後。
 名鉄本線の国府宮駅から名鉄名古屋駅までは快速特急で11分前後です。

 自動車では稲沢市から名古屋都心部までは
 国道22号線を通り、渋滞がなければ30分あまりで行けます。
 また、稲沢市に隣接する北名古屋市にある西春インターチェンジから
 名岐道路を経由して名古屋高速都心環状線に乗り入れれば、
 名古屋市内各所へのアクセスも容易です。

 稲沢市は交通利便性の高さに加え、平地の広い土地があることから、
 豊田合成、三菱電機、ソニーグループ、メナード化粧品、明治など、
 有名企業の工場も多く立地しており、雇用を生み出しています。

 なお、ユニーは2018年10月に本社を稲沢市から
 名古屋駅ささしまライブ24地区のグローバルゲートに移転しましたが、
 賃料コスト削減と店舗との連携強化のため、
 2019年11月に再び稲沢市に移転することが発表されました。

JR貨物の駅があるJR稲沢駅

 

植物に親しめる街

 稲沢市では昔から植木・苗木生産が盛んです。
 嘉暦3年(1328年)に、円興寺(現在の尾張国分寺)の住職だった
 柏庵禅師が中国から柑橘苗木の生産技術を持ち帰り近隣に伝えたのが、
 稲沢の植木・苗木生産の始まりとされています。

 戦前までは桑や山林の苗木生産が主体でしたが、
 戦後は果樹苗木や庭園用樹木の生産が主流になりました。
 今日では埼玉県川口市、大阪府池田市、福岡県久留米市とともに、
 国内の植木・苗木の4大産地の1つとして流通圏を形成しています。

 稲沢市内には季節に応じた植物を楽しめるスポットがあります。

 旧平和町には全長2800メートルに続く「桜ネックレス」という
 全国でも珍しい約60種類の桜が約1400本立ち並ぶ桜並木があります。
 3月上旬から5月上旬にかけて様々な桜を楽しむことができます。

 梅雨には「稲沢あじさいまつり」が行われます。
 大塚性海寺歴史公園・性海寺にはガクアジサイをはじめ、
 ヤマアジサイ、西洋のアジサイなど約90種1万株が植栽され、
 園内一帯に咲き誇ります。

あじさい祭り

 

 銀杏の名産地としても有名な稲沢市祖父江町では、
 秋に「そぶえイチョウ黄葉まつり」が行われ、
 晩秋になると約11,000本ものイチョウで街が黄金色に染まります。
 夜間には祐専寺でライトアップも行われ、
 ライトに照らされたイチョウの木が幻想的な姿を見ることができます。

イチョウ

 

古代からの由緒と「はだか祭り」 

 稲沢市は古代からの由緒がある都市です。
 大化の改新(645年)の後には尾張国の国府が置かれ、
 奈良時代には聖武天皇の命により国分寺・国分尼寺が建立されました。

 尾張大国霊神社(おわりおおくにたまじんじゃ)は
 紀元前91年に創建と言われています。
 やがて尾張国の総社と定められ「国府宮」と称されるようになり、
 771年には社殿が造営されました。
 現在、楼門や社殿が国の重要文化財に指定されています。

 その国府宮と言えば、県指定の無形民俗文化財である
 「はだか祭り」が有名です。
 毎年旧暦の正月13日から翌朝にかけて行われます。

 見どころは、裸男たちが待ち受ける中に神男が飛び込み、
 裸男たちが一斉に神男に殺到し、激しく押し合う様子です。
 裸男は、神男に触れると厄災を祓うことが出来るとされています。

 その光景を一目見ようと、全国各地から多くの人々が訪れます。
 当日は、稲沢市の小中学校も休校になり、市を挙げて盛り上がります。

尾張大國霊神社 国府宮 楼門

 

ユニーのお膝元、商業施設も充実

 ユニーのお膝元である稲沢市は
 系列のアピタタウン稲沢やリーフウォーク稲沢をはじめとする
 商業施設が充実しており、日常的な買い物には困りません。

 このように、交通利便性が高く名古屋のベッドタウンであり、
 企業や工場も立地し、伝統や文化、植物にも親しめて、
 商業施設も充実している稲沢市。
 立地にもよりますが、JR東海道線や名鉄本線の駅周辺については
 今後も不動産の一定の需要が継続すると考えられます。

 

 【参考・引用】

 ・稲沢市観光協会 http://www.inazawa-kankou.jp/
 ・流通ニュース https://www.ryutsuu.biz/strategy/l082218.html
 ・尾張総社国府宮 http://www.konomiya.or.jp/
 ・はだか祭り http://www.konomiya.or.jp/hadakamatsuri
 ・稲沢市公式ウェブサイト 
  http://www.city.inazawa.aichi.jp/miryoku/ueki/index.html

 

この原稿は名城企画株式会社が発行する「名古屋・東海収益不動産NAVIメールマガジン」の
2019年9月17日発行分の転載です。