
なごのキャンパス
今年は名古屋駅の駅ビルJRセントラルタワーズの開業20周年に
あたります。
近年、名古屋駅の東側は高層ビルが相次いで開業し、
目覚ましい発展を遂げてきました。
今後、さらに2027年度にリニア名古屋市ターミナル駅が
名古屋駅の地下に設置される予定です。
それを見越して、名駅の北側や西側の再開発も注目されます。
今回は、2021年以降、ノリタケの森地区で新たな施設が開業する
予定の名駅北エリアについてご紹介します。
まずはノリタケの森地区についてご紹介します。
オフィスを併設する初めてのイオンモールが開業
2021年秋にノリタケの森地区にイオンモールが開業予定です。
敷地面積約57,000平米、延床面積154,000平米となります。
このイオンモールの最大の特徴は、オフィスフロアが併設される
ことです。
こうした施設形態はイオンモールにとっても初の試みです。
モール棟は6階建てで、このうち1階から3階までは商業フロア、
4階から6階までがオフィスとなります。
商業フロアには約160店舗が入居予定です。
オフィスは1フロアの賃貸面積が7000平米と、
1フロアとしては日本最大級の面積となります。
名駅エリア最大級のマンションが竣工
ノリタケの森地区に、イオンモールとも直結する形で、
三菱地所レジデンスによる、敷地面積約18,000平米、
総戸数462戸の名古屋駅エリア最大級のマンションが建設予定です。
竣工は第一工区が2021年10月、第二工区が2022年11月の予定。
近隣にはオフィスが多く、職住隣接のマンションとしても
期待されます。
ノリタケの森とトヨタ産業技術記念館
ノリタケの森地区に従来からあるノリタケの森と
トヨタ産業技術記念館は、観光スポットであり、
憩いの場にもなる施設です。
ノリタケの森は、ノリタケカンパニーリミテドが
本社に隣接する工場跡地に2001年10月5日に開設しました。
約22,000平米の緑が豊富な公園の中に、
ノリタケの歴史や事業を紹介するウェルカムセンター、
工場見学もできるミュージアム、陶芸や絵画・彫刻などを楽しむ
ギャラリー食器や雑貨などのショップ、レストラン、カフェ
などがあります。
幅広い世代の人々にとっての憩いの場となっています。
トヨタ産業技術記念館は、豊田自動織機製作所栄生工場を
産業遺産として保存した、トヨタグループの歴史を紹介する
施設です。紡績技術の歴史を伝える繊維機械館、
トヨタ自動車の歴史を伝える自動車館、
子どもが遊べるテクノランドなどがあります。
ノリタケの森地区の周辺でも再開発が行われています。
名駅に近い新たな賃貸オフィス「名駅ダイヤメイテツビル」
JPタワー名古屋の駐車場棟の隣に、三菱倉庫と名古屋鉄道が
賃貸オフィスビルを2020年6月に開業します。
地上14階、地下1階、延べ面積約19,000平米。
1フロア約1000平米のオフィススペースを提供する予定です。
小学校をリノベーションしたビジネス拠点「なごのキャンパス」
2019年10月に、旧那古野小学校をリノベーションした
スタートアップ支援施設「なごのキャンパス」が開業しました。
名古屋駅桜通口から北東方向に徒歩8分のところにあり、
名古屋市が所有し、東和不動産が運営しています。
主にベンチャー企業向けにシェアオフィスや賃貸オフィスを
提供しており、一般向けに会議室、体育館、グラウンドの
貸し出しも行っています。
さて、ノリタケの森地区やその周辺で再開発が相次ぐ名駅北エリア。
今後、リニア名古屋市ターミナル駅の開業を控え、
どのように姿を変えていくのでしょうか。期待が高まります。
【参考・引用】
・名古屋市 リニア中央新幹線の開業に向けた都心まちづくり
https://tinyurl.com/svjl4nw
・出店ウォッチ https://shutten-watch.com/chubu/8067
・日本経済新聞 2020年2月12日
・三菱地所レジデンス
https://www.mecsumai.com/nori3-462/garden/index.html
・なごのキャンパス https://nagono-campus.jp/
・ノリタケの森 https://www.noritake.co.jp/mori/
・トヨタ産業技術記念館 http://www.tcmit.org/
・鉄道チャンネル https://tetsudo-ch.com/45844.html
・CRBE
https://www.cbre-propertysearch.jp/office/nagoya_sta_area/
この原稿は名城企画株式会社が発行する「名古屋・東海収益不動産NAVIメールマガジン」の
2020年4月27日発行分の転載です。