東海地方の不動産の注目エリア（36）北方町

東海地方の不動産・注目エリア

2020.12.28

円鏡寺楼門

　岐阜県本巣郡北方町は、人口1万8000人の小さな町です。
　岐阜市の西に位置し、本巣市、瑞穂市とも隣接しています。
　南北4km東西2kmと、東海3県の市町村の中で面積が最小の町です。

　この小さな北方町は、大東建託いい部屋ネット
　「街のすみここちランキング2020岐阜県版」で、
　第1位にランキングされました。

　今回は北方町についてご紹介します。

交通アクセス

　近隣の瑞穂市にあるJR東海道本線の穂積駅から名古屋駅までは
　新快速で26分程度と、名古屋都心部へのアクセスが良好です。

　車では岐阜市中心部へ20分程度、
　名古屋市までは1時間程度で移動することができます。

　路線バスも運行しており、JR穂積駅やJR岐阜駅まで
　北方バスターミナルからバスが直行しています。
　また、モレラ岐阜やアピタ北方店といった商業施設へも、
　バスで行くこともできます。

　弘法大師が弘仁2年（811）に創建したという名刹。
　その後永延年間（987～988）に、一条天皇の勅願寺となりました。

　本坊を中心に護摩堂、本地堂、経蔵など堂舎が整えられ、
　塔頭16坊を構えるほど大規模だったようです。

　織田信長、豊臣秀吉、徳川家康も篤く信仰を寄せ、
　数々の文化財が残されており、「美濃の正倉院」とも呼ばれています。

　国の重要文化財に指定されている楼門は、
　鎌倉中期の永仁4年（1296）に永尊が建立した三間一戸の形で、
　この種の楼門としては全国で二番目に古い建造物です。
　屋根は入母屋造、檜皮葺。勾配のゆるやかな屋根と腰の均衡が優美で、
　明治神宮南楼門造営のモデルとされました。

　町内のショッピングモールとしては「アピタ北方店」があります。

　近隣の大きなショッピングモールとしては、
　本巣市の「モレラ岐阜」が
　北方町から北西に約3㎞のところにあります。

　さらに2022年秋には、北方町内に
　イオンタウンが運営する複合商業施設が開業する予定です。

　イオンタウンは北方町が公募した「広域交流拠点施設整備事業」の
　優先交渉者に選定され、2020年9月14日に北方町と基本協定を締結。

　この事業は「ツナグガーデン北方」をメインメッセージとし、
　「健康・福祉」と「農業と人をつなぐ食」を軸とした交流の場を設け、
　地域の魅力を発信し、地域の方々が安全・安心・快適に集える
　コミュニティを創出しようとする計画です。

　新たな施設は、北方町曲路東2丁目周辺に、
　敷地面積85,487平米、延床面積約30,000平米で、
　1階建て（一部が2階建て）で建設される予定。

　スーパーマーケット、温浴施設、スポーツジムのほか、
　全国のイオンタウンで初となるサッカーのフルコートを備え、
　ゴーカートやグランピング広場、芝生公園なども設置される予定です。

　この施設によって町が賑わうことが期待されます。

　北方町は子育てしやすい町です。

　町内には、いとうレディースクリニックと、
　モアレディスクリニックの2院の産婦人科医院があります。

　保育園が4か所、小規模認可保育所が1か所、幼稚園が2か所あり、
　待機児童はいません。
　公園は24ヶ所あり、子どもの遊び場にも困りません。

　北方町は定住促進に力を入れています。
　町の定住奨励金により、移住者には5年間固定資産税が還付され、
　実質ゼロとなります。

　このような施策が奏功してか、北方町に移り住む人が増えており、
　人口は1990年の16,000人弱から2020年の約18,000人と
　30年で約12％増加しています。

　住民の平均年齢は43.28歳で、岐阜県では瑞穂市、岐南町に次いで
　3番目に平均年齢が若い自治体です（平成27年国勢調査）。

　さて、生活しやすく、子育てもしやすい町であり、
　2022年秋にはイオンの複合商業施設もオープンする北方町。
　今後もすみここちのよい町であり続けることでしょう。

この原稿は名城企画株式会社が発行する「名古屋・東海収益不動産NAVIメールマガジン」の
2020年12月28日発行分の転載に一部加筆したものです。