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名古屋・東海収益不動産ガイド

東海地方の不動産の注目エリア(50)鳴海駅

鳴海城址の石碑

 鳴海駅は、名古屋市緑区鳴海町にある、名鉄名古屋本線の駅です。
 鳴海駅から名古屋駅までは名鉄名古屋本線急行で約15分です。

 路線バスも発達しており、駅前のバスターミナルからは
 名鉄バス、名古屋市営バスが発着しています。

 名古屋市により平成10年度から着手された鳴海駅前の再開発事業
 (鳴海駅前第2種市街地再開発事業)が令和9年まで続く見込みです。
 これまで、交通渋滞を解消するため名鉄名古屋本線を連続立体交差にし、
 道路や駅前広場、商業施設やマンションなどが整備されてきました。
 今後、緑区役所、図書館、市民病院などの移転も検討されています。

 

成海神社

 鳴海駅から北北東に約1㎞のところにある神社。
 668年に熱田神宮から草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)が
 盗難されましたが、686年に返還されたことを受けて、
 日本武尊(やまとたけるのみこと)
 により成海神社が鎮座されたと伝えられています。

 日本武尊を主祭神とし、その妻である
 宮簀媛命(みやづひめのみこと)と
 その兄である建稲種命(たけいなだねのみこと)を祀っています。
 かつては、熱田神宮の東に位置することから「東宮大明神」とも呼ばれ、
 人々の心の拠り所として親しまれてきました。
 豊かな自然に囲まれ、悠久の歴史を感じる由緒正しい神社です。

 

鳴海城跡(なるみじょうあと)

 鳴海駅から北に約300メートルのところにあります。
 鳴海城は、別名、根古屋城とも言われていました。
 室町時代の1394年に足利義満の配下、安原宗範により築城され、
 その際に、かつてこの地にあった鳴海神社が現在の地に
 移転されました。
 安原宗範の死後に一度廃城となりました。
 その後、織田信長の父、信秀が今川家に対抗するために修復し、
 山口佐馬助に守備させましたが、信秀の死後、
 山口左馬助は鳴海城ごと今川方に寝返りました。
 1560年の桶狭間の戦いでは、今川方の岡部元信がこの城に配され、
 今川義元が討たれた後も最後まで立てこもって奮戦したとされます。
 その後、織田信長は佐久間信盛、正勝らを城主としましたが、
 1590年に廃城になりました。

 

鳴海宿本陣跡

 鳴海は、江戸時代には東海道五十三次の
 40番目の宿駅「鳴海宿」として栄えた場所です。
 鳴海宿には当時、本陣1軒、脇本陣2軒、旅籠68軒があり、
 宿場町は約1.5㎞に渡っていたそうです。
 現在でも、当時の面影を感じられる街並みが残されています。
 勅使、公家、大小名など身分の高い人が宿泊した「鳴海宿本陣跡」は、
 鳴海駅から北に約200メートルのところにあります。

 

鳴海温泉

 鳴海駅から南西に約100メートルのところにある銭湯。
 昔ながらの銭湯という感じですが、館内は清潔感があります。
 電気風呂や薬湯やサウナなど、楽しみ方も様々で、
 日頃の疲れを癒すことができます。

 

なるぱーく

 鳴海駅から北西に約1200メートルのところにある、
 モール型ショッピングセンター。
 2010年にイトーヨーカドー鳴海店の撤退に伴い、
 ショッピングセンターとして2011年にリニューアルオープン。
 約50の専門店が入居しています。
 屋上には、なる彩(いろ)ガーデンやTHE BBQ GARDEN in なるぱーく
 などを設けており、地域の人々にとっての憩いの場になっています。

  

 さて、鳴海は古くから栄えてきた街です。
 今では商業施設が充実した、名古屋都心部にもアクセスしやすい、
 暮らしやすい住宅街だと言えます。
 鳴海駅周辺の再開発により、今後も様々な施設が充実していき、
 さらに利便性の高い街になることでしょう。

 

 【参考・引用】

 ・名古屋市 鳴海駅前第二種市街地再開発事業 
  https://www.city.nagoya.jp/jutakutoshi/page/0000008495.html
 ・鳴海宿 https://tinyurl.com/bjsjn9nz
 ・成海神社 https://narumi-jinja.or.jp
 ・鳴海城跡 https://cmeg.jp/w/castles/4333bh
 ・あいち銭湯 https://aichi1010.jp/page/detail/l/63
 ・なるぱーく https://narupark.jp

  

この原稿は名城企画株式会社が発行する「名古屋・東海収益不動産NAVIメールマガジン」の
2022年4月18日発行分の転載です。