
熱田神宮公園
西高蔵駅は、愛知県名古屋市熱田区五本松町にある、
名古屋市営地下鉄名城線の駅です。
金山駅までは一駅で約2分、栄や名古屋までいずれも約10分と、
名古屋都心へのアクセスは良好です。
生活の利便性も高いエリアです。
周辺には幼児園や小学校、中学校、大学などの教育施設があり、
公共施設、飲食店、スーパー、公園なども充実しています。
大規模商業施設のイオンモール熱田にも近いです。
住環境も良く、付近には緑豊かな公園や古墳・遺跡もあります。
今回は西高蔵周辺についてご紹介します。
高蔵遺跡
西高蔵駅から東に300メートルのところにある
高蔵公園のあたりを中心として、
南北約800メートル、東西約500メートルの範囲にわたって
「高蔵遺跡」と呼ばれる大規模な遺跡が広がっています。
弥生時代から古墳時代にかけての遺跡が多数見つかっており、
明治時代から70回以上の調査が行われてきました。
発掘調査によると、弥生時代には防御用の濠が周囲にめぐらされた
集落があり、この地域の中心地となる集落だったようです。
中国製の鏡も見つかり、海を通じて遠隔地との交流もあったようです。
高蔵遺跡は、弥生時代後期の赤く塗られた特徴がある
「パレススタイル式土器」の発祥の地として知られています。
古墳時代には、5世紀から6世紀前半頃に方墳が多数築かれ、
6世紀後半から7世紀には、横穴式石室をもつ円墳が造られました。
これらが「高蔵古墳群」を形成しています。
大豪族とそれに連なる人々が葬られたと考えられています。
明治時代の調査によると、周辺も含めれば15〜20基程度の古墳が
あったとされますが、調査がされないまま
開発によって失われた古墳が多くあったようです。
高座結御子神社(たかくらむすびみこじんじゃ)
西高蔵駅から東に300メートルのところにある神社。
熱田神宮と同じく尾張の祖神とされる高倉下命(たかくらじのみこと)
を祀る、熱田神宮の境外摂社です。
創建は不詳であるものの、熱田神宮とほぼ同年と考えられており、
地元では「高座さま」として信仰されています。
豊臣秀吉の母のなか(のちの大政所)が幼少の秀吉を連れて
立身出世を祈ったといわれ、「太閤出世稲荷」の別名があります。
高蔵公園
西高蔵駅から東に300メートルのところにある、
高座結御子神社の北側に広がる公園。
神社の西側には子どもが遊べるスペースがあり、
小さめの複合遊具、ブランコ、シーソーなどが設置されています。
熱田神宮公園
西高蔵駅から南に300メートルのところにある、
桜並木や緑に恵まれた都市公園です。
高校野球の試合にも使われる天然芝の熱田球場や、
ナイター利用ができる球技場、
クレーコートのテニス場など、様々な施設があります。
また、複合遊具、砂場などが備えられた児童園もあります。
断夫山古墳(だんぷさん(やま)こふん)
熱田神宮公園の南東部にある古墳。
6世紀前半頃の築造とされ、国の史跡に指定されています。
全長151メートルと東海地方最大の前方後円墳です。
「古事記」と「日本書紀」には、
「ヤマトタケルは東征の折、この尾張の地で豪族の娘ミヤズヒメと
結婚の約束をかわしたが、東征の帰途病気がもとで死に、
白鳥となり飛去った」とあります。
この古墳の実際の被葬者は明らかではありませんが、
熱田神宮の言い伝えによると、
白鳥となったヤマトタケルの墓が白鳥古墳であり、
ヤマトタケルへの思いをいだいて死んだミヤズヒメの墓が
この断夫山古墳であると、伝えられています。
この事から夫を断つ山、断夫山古墳と名前がついたそうです。
イオンモール熱田
2003年にオープンした、近隣の中核的な商業施設です。
西高蔵駅から東に600メートルのところにあります。
商業施設は1階~4階、商業施設面積は62,237平米。
イオン熱田店と150の専門店がテナントとなっています。
3,200台分の駐車場があります。駐車場は入庫から3時間無料です。
さて、今回は西高蔵駅周辺をご紹介しました。
西高蔵駅周辺は、弥生時代からの歴史がある地域です。
名古屋都心へのアクセスもよく、生活利便性も高く、
住環境も良好で、暮らしやすい街であると言えます。
【参考・引用】
・高蔵遺跡
・高座結御子神社 https://tinyurl.com/yv2b2b9j
・日本1000公園 高蔵公園
https://nippon1000parks.blogspot.com/2018/02/17101000.html
・イオンモール熱田 https://www.aeon.jp/sc/atsuta/
・熱田神宮公園 http://www.atsutajingu-park.com
・断夫山古墳
http://www.atsutajingu-park.com/enjoy/danpusan/index.html
この原稿は名城企画株式会社が発行する「名古屋・東海収益不動産NAVIメールマガジン」の
2022年6月20日発行分の転載です。