
豊明市は名古屋市の南東に位置し、北は東郷町、
東はみよし市と刈谷市、南は大府市と接しています。
人口約6万9千人、面積23.22平方キロメートルの市です。
市内を名鉄名古屋本線が通っており、
市内には豊明駅と前後駅があります。また駅舎は名古屋市緑区に
なりますが、中京競馬場前駅はほぼ市境にあります。
豊明駅から名鉄名古屋駅まで約23分、刈谷駅まで約16分。
名古屋市や西三河地域への通勤がしやすい場所です。
車のアクセスとしては、国道1号や国道23号が通っており、
近くには伊勢湾岸自動車道の豊明ICもあります。
住宅地は緑豊かで快適な居住環境があり、交通利便性も高く、
市内には工場も多く点在しています。
市内には大型商業施設こそありませんが、車があれば、
「イオンモール大高」や「ららぽーと愛知東郷」などを利用する
ことができます。
豊明市の2023年の公示地価は市内平均で3.78%上昇しました。
今回は豊明市についてご紹介します。
愛知豊明花き卸売市場
愛知豊明花き地方卸売市場は1996年(平成8年)3月に開設されました。
その前身となる市場が設立されたのは1959年(昭和34年)です。
花の市場としては、それまで国内には切花市場しか
存在していませんでしたが、
国内で初めて観賞用植物を専門に取扱う市場が誕生しました。
鉢花・蘭鉢等、観賞用植物の取り扱いはアジアで最大、
世界でも第五位です。北は北海道から、南は沖縄まで、
日本中で栽培された花きがここに集まり、国内各地へ運ばれます。
藤田医科大学
医学部、医療科学部、保健衛生学部と大学院を擁する、
東海地方有数の医科大学です。
付属病院は、藤田医科大学病院、藤田医科大学 ばんたね病院、
藤田医科大学 七栗記念病院、藤田医科大学 岡崎医療センターの4つがあり、
学生はそれらの病院で最先端の実習経験を積むことができます。
研究施設としては、精神・神経病態解明センター、がん医療研究センター、
国際再生医療センター、感染症研究センターなどを備えています。
私立大学では2番目となる科学技術振興機構の
「共創の場形成支援プログラム」(COI-NEXT)に採択され、
産官学による取り組みを推進しています。
この数年、「THE世界大学ランキング」では国内私立大学のうちトップクラスに
位置しています。
藤田医科大学病院
病床1,376床を擁する、東海エリア有数の総合病院です。
国内で約30の医療施設しか認定されていない、
医療施設の国際認証機関「JCI」(Joint Commission International)に
2021年12月に再認証を受け、国際水準の医療が推進されています。
基幹災害拠点病院、高度救命救急センターの認定を受けています。
手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」や、国産手術支援ロボット「hinotori」
を活用するロボット手術に先進的に取り組んでいます。
国内トップレベルの臓器移植施設を備えており、
がんに対する光免疫治療など先端的な治療にも取り組んでいます。
リハビリテーションセンターは、総面積1900平米と国内最大級です。
また、中部地区広域災害医療の拠点として、
ドクターヘリや太陽光発電の導入を含めた「病院強靭化」に取り組んでいます。
ホシザキ
製氷機、冷蔵庫、食器洗浄機など業務用厨房機器で知られるホシザキの
本社は、中京競馬場前駅から南に600メートルほどのところにあります。
創業は昭和22年。従業員数は連結13,271名、単体1,236名。
連結子会社は国内18社、海外37社の計55社(2023年1月5日現在)です。
2022年12月期の売上は3,213億円、当期純利益は243億円で、
東証プライムと名証プレミアに上場しています。
シェアトップを確保している商品が多く、
独自技術に基づいた製品企画から製品化までの一貫した研究開発体制で
顧客の多様なニーズへ迅速に対応することが強みとなっています。
沓掛城址公園
1560年に駿河・遠江・三河を支配下とし、2万5千人と言われる今川義元の軍と、
尾張の織田信長の3千人の軍が戦った桶狭間の戦いの前夜に、
今川方が入場した城の跡が沓掛城址です。
今川義元は、ここから大高城(現在の名古屋市緑区)へと向かう途上で
織田軍に討ち取られました。
現在は、本丸址、土塁、内堀などが残っており、公園として整備されています。
春には桜が咲き誇ります。
阿野一里塚
旧東海道の一里塚。慶長9年(1604年)、徳川家康の命により、
街道の両側に一里ごとに設けられました。
池鯉鮒(ちりふ)宿と鳴海宿の間にある、
江戸・日本橋から数えて86里目にあたる一里塚です。
現在も道の両側に塚が残っているのは全国でも珍しく、貴重な史跡です。
大脇城址
沓掛城(現在の沓掛城址公園)から南、桶狭間古戦場伝説地から
東に位置します。刈谷城主の水野氏の配下、梶川五左衛門秀盛が
城主だったと考えられています。
現在は大脇城址碑のみが存在します。
平成7年に愛知県教育委員会により本格的試掘調査が行われ、
遺跡が発見されました。その後、発掘調査が行われ、
城跡に関連する堀、掘立柱建物、井戸、溝、土坑などの遺構が
検出されました。桶狭間の戦いで、今川義元の行軍に何らかの影響を
与えた可能性があるとも考えられています。
阿野八剱神社
創建は、天正年間(1573年~1593年)とされています。
ご祭神は、天照大御神、豊受姫命(とようけひめのみこと)、
日本武尊(やまとたけるのみこと)、大山祇命(おおやまつみのみこと)、
木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)が本殿に祀られており、
境内神社正戸社には誉田別尊(ほむだわけのみこと)が祀られています。
参道の両側にある一対の石灯籠は、阿野の外山家の出身である
幕末の勤皇家・深見篤慶が万延元年(1860)8月に寄進しました。
高さ約198cmの岡崎産花こう岩でできており、
火袋と受台に深見家の家紋である三つの巴・丸に木瓜が刻まれています。
市指定有形文化財とされています。
中京競馬場
施行者は日本中央競馬会(JRA)、管理者は名古屋競馬株式会社。
毎年1月、3月、7月、12月に中央競馬のレースを開催。
非開催時は競馬場内場外発売所として発売・払戻業務を行っています。
芝短距離王者決定戦、高松宮記念(GI)、ダート王者決定戦、
チャンピオンズカップ(GI)を開催しています。
馬場自体は原則年中無休で営業、コース内部の馬場内遊園地は
平日も開放しています。
さて、今回は豊明市をご紹介しました。
豊明市は、名古屋市や西三河への通勤がしやすい便利なエリアで、
市内には働く場所も多くある、住環境の良い住みやすい街です。
【参考・引用】
・愛知豊明花き卸売市場 https://fengming.jp
・藤田医科大学 https://www.fujita-hu.ac.jp/
・藤田医科大学病院 https://hospital.fujita-hu.ac.jp/
・ホシザキ https://www.hoshizaki.co.jp/
・Aichi NOW 沓掛城址公園 https://www.aichi-now.jp/spots/detail/3046/
・阿野一里塚 https://welcome-toyoake.jp/spot/see/post_28.html
・城郭写真記録 大脇城址
https://shiro200303.sakura.ne.jp/Owaki-jo.html
・ホトカミ 八劔神社 https://tinyurl.com/38afynuc
・中京競馬場 https://www.jra.go.jp/facilities/race/chukyo/
・土地代データ https://tochidai.info/aichi/toyoake/
この原稿は名城企画株式会社が発行する「名古屋・東海収益不動産NAVIメールマガジン」の
2023年10月2日発行分の原稿に一部加筆して転載したものです。