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名古屋・東海収益不動産ガイド

東海地方の不動産の注目エリア(73)野田新町

野田新町駅は刈谷市野田新町にある、JR東海道本線の駅です。
刈谷駅の東隣にあたる駅で、刈谷駅には5分ほどで着きます。
名古屋駅には約30分、豊橋駅には約45分で移動できます。

駅の北側には工場や田園が広がっており、
駅の南側は住宅街となっています。

駅の周辺には店舗などは少ないですが、
駅の南東方向の幹線道路沿いにはスーパーやドラッグストア、飲食店などもあります。

今回は野田新町の周辺をご紹介します。

 

ブラザー工業刈谷工場

ミシン、産業機器、情報通信機器の製造などを手掛ける
ブラザーグループの刈谷工場は、
野田新町北口から東に100メートルのところにあります。

マシナリー事業として、自動車などの部品を加工する工作機械、
工業用ミシン、衣料品のデジタル印刷をするガーメントプリンター
などの製造に携わっています。

ブラザーテクノロジーセンター(刈谷ショールーム)では、
工作機械の実機デモやセミナーなどを実施しています。

 

ジェイテクト 東刈谷事業場・中部物流センター

自動車部品メーカーのジェイテクトは、ステアリングシステム、
軸受、駆動部品、工作機械、電子制御機器などの製造を手掛けています。

東刈谷事業場は、ブラザー工業刈谷工場の北にあり、
ステアリング事業のソフトウェア開発などを行っています。
敷地内にはジェイテクト中部物流センターもあります。

 

野田八幡宮

野田新町駅から南に約600mのところにある神社。
「八幡大神(応神天皇・おうじんてんのう)」・
「大郎子命(おおいらつこのみこと)」・「物部祖神」を祀っています。
刈谷市内では一番位の高い神社で、現在は末社が23社あります。

江戸時代から藩主の信仰が厚く、刈谷藩の時代には
市原稲荷・知立神社と並んで領内三社として位置づけられました。
福島藩の時代には福島藩領の三河における総氏神とされていました。

 

野田史料館

野田八幡宮の境内にある野田史料館は、昭和56年に開館しました。
刈谷藩初代藩主の水野勝成が奉納したとされる棟札や、
野田村古文書、野田八幡宮絵馬群、刀剣類、甲冑類などが展示されています。
毎月第1日曜日と15日、第4土曜日の午前中に開館しています。

 

依佐美送信所

野田新町駅から南東に2kmほどのところに、
昭和4年(1929)に建設された、高さ250mの鉄塔8本からなる、
当時世界最大級の無線送信施設がありました。

長波によるヨーロッパへの送信を日本で初めて行い、
これにより当時の外交や通商は飛躍的に向上しました。
その後、短波通信施設も強化され、長・短波ともに
日本の国際通信設備としての重要な役割を果たしました。

第二次世界大戦後は在日米国海軍に接収され、
平成6年(1994)の日本への返還を経て、
平成18年に全施設が解体・撤去されました。

この送信所の産業遺産としての価値を評価し、
長波用送信機器および関係資料を保存し、後世に伝えるために、
平成19年4月に依佐美送信所記念館を開館しました。
記念館内に送信設備の一系統が移設保存され、
館に隣接した2号塔跡地に高さ25mの記念鉄塔が設置されています。

 

フローラルガーデンよさみ

野田新町駅から南西に約2kmのところにある公園です。
依佐美送信所跡地に2007年に作られました。公園面積は4万平米弱です。

園内には次のような施設があります。
 ・依佐美送信所の関係資料を保存する依佐美送信所記念館
 ・大型の遊具がある広場
 ・土日祝日に運営されるミニSL
 ・サボテンや多肉植物専用の温室
 ・約50種類の四季折々の花が楽しめるイングリッシュガーデン
 ・文化教室などを行う教室やカフェがあるフローラルプラザ

 

ミササガパーク(猿渡公園)

野田新町駅から西に1㎞ほどのところにある公園。
刈谷市と姉妹提携都市であるカナダのミササガ市との友好を記念して
整備されました。
草原の広場や、針葉常緑樹・広葉常緑樹等を中心とした植栽、
ログハウス調のトイレや休憩所を園内に設置することによって、
ミササガ市をイメージできるような公園になっています。
Park-PFI事業により刈谷市内の事業者が運営しています。

バーベキュー場は、コンロ付テーブルとイスを完備した「炉付サイト」と
好きな設備を持ち込んで利用する「フリーサイト」の2種類があり、
どちらも事前予約制ですが無料で使うことができます。

ベーカリーカフェは、東海地方初出展のR Bakerが出店。
小型犬専用のドッグランは無料で使うことができます。
ヨガやウォーキングなどの教室、夜市、ナイトBBQなどの
イベントも開催されています。

 

ウォーターパレスKC

野田新町駅から北西に400mのところにあるプールです。
刈谷知立環境組合内にあり、ごみ処理の余熱を利用しています。
プール、ウォータースライダー、トレーニングジムがあります。
水泳教室、水中ウォーキング、アクアビクス、アウトドアクラブ
などのプログラムも行っています。

さて、今回はJR東海道本線の駅、野田新町についてご紹介しました。
野田新町駅は、刈谷や名古屋への交通利便性が高く、
工場などの雇用の場があり、リフレッシュできる公園もある、
暮らしやすい街です。

 

【参考・引用】

・at home 「野田新町駅(愛知県)周辺の住みやすさを知る」
 https://www.athome.co.jp/town-library/aichi/nodashimmachi-st/
・ブラザー工業マシナリー事業
 https://global.brother/ja/corporate/segment/msc
・ジェイテクト https://www.jtekt.co.jp/
・野田八幡宮・野田資料館 https://nodahachimanguu.sub.jp/
・依佐美送信所 https://yosami-radio-ts.sakura.ne.jp/
・フローラルガーデンよさみ http://garden-yosami.jp/
・ミササガパーク https://mississauga-park.com/about
・ウォーターパレスKC  https://kariyachiryu-wpkc.com/

 

この原稿は名城企画株式会社が発行する「名古屋・東海収益不動産NAVIメールマガジン」の
2024年9月2日発行分の転載です。