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名古屋・東海収益不動産ガイド

東海地方の不動産の注目エリア(78)いなべ市

いなべ市農業公園 梅林公園エリア

三重県の最も北に位置するいなべ市は、
北に養老山地、西に鈴鹿山脈が走り、中央を員弁(いなべ)川が流れ、
田園地帯が広がる自然豊かな街です。
2003年に員弁郡北勢町、員弁町、大安町、藤原町の
4町が合併して発足した、人口約17,000人の町です。

市内には三岐鉄道「三岐線」と「北勢線」の2路線が運行しており、
いなべ市役所に最も近い、三岐鉄道北勢線の阿下喜(あげき)駅
から西桑名駅まではおよそ1時間弱です。

高速道路は市内に東海環状自動車道の大安ICがあります。
2019年3月に東海環状自動車道の大安ICから東員ICまでの
区間が開通し、新四日市JCTを経由して新名神自動車道に接続しました。

なお、東海環状自動車道の大安ICから、いなべICの区間は
2025年に開通予定です。
その先の、いなべICから養老ICの区間はトンネル工事が難航しており、
開通時期は当初予定の2026年度から遅れる見通しです。

現在は、車で名古屋市へは1時間弱、大阪市へは約2時間を要します。
市の南北を縦断する国道306号・365号に加えて、
2011年に石榑(いしぐれ)トンネル(国道421号)が開通したことで、
滋賀県側からもアクセスしやすくなりました。

いなべ市は、三菱UFJ不動産販売の「自治体別住みよさランキング
[2024年版]」において、三重県内で1位(全国で48位)になり、
安心度、快適度、富裕度、財政健全度が高く評価されています。

市内には、株式会社神戸製鋼所、太平洋セメント株式会社、
株式会社デンソー、トヨタ車体株式会社、トヨタ紡織株式会社、
ヤマザキマザックといった大手メーカーの工場が立地し、
地元の雇用の場となっています。

市は子育て支援や移住促進にも注力しており、
人口は微減傾向にあるものの、
社会動態の増減(転入から転出を引いた数)は
過去3年間(令和3年10月から令和6年9月)で236人ほど増加し、
地方移住を検討する人にとって候補の1つとなっています。

また、自然豊ないなべ市は、キャンプやグランピングなど
アウトドアを楽しむ場所としても魅力があります。

 

賀毛(かもう)神社

いなべ市北勢町にある賀毛神社は、「延喜式内員弁十座」の
一つに数えられる歴史ある神社です。
創建年代は延喜年代(901~922年)と推定されています。
銀杏と紅葉の名所にもなっています。
本殿は2018年に373年ぶりに建て替えられました。

 

藤原岳

三重県と滋賀県の境に位置する標高1,144mの山。
御在所岳や鎌ヶ岳をはじめとする鈴鹿山脈の7座
「鈴鹿セブンマウンテン」の1つに数えられています。

全体が石灰岩で構成されるカルスト地形の山で、
雨水の浸食で地表が凹んだドリーネや、
溶食された石灰岩が並ぶ「カレンフェルト」などが見られます。
山頂部とされる石がごつごつした展望台からは、
鈴鹿山脈や伊吹山、白山、濃尾平野や伊勢湾などを望むことができます。

 

竜ヶ岳

三重県と滋賀県の境に位置する標高1,099mの山。
「鈴鹿セブンマウンテン」の1つに数えられている、
柔らかな稜線が美しい山です。
山頂部に広がる笹原も見どころです。
広々とした山頂からは、鈴鹿山脈、伊勢湾や濃尾平野、比良山地、
御嶽山や乗鞍岳、南アルプスを望むこともできます。

 

宇賀渓

宇賀川の上流に展開する宇賀渓は、竜ヶ岳から流れ出る宇賀川により
一帯の花崗岩が侵食されてできた渓谷です。
御所滝、白滝、魚止滝、燕滝、五階滝、長尾滝の6つの滝が点在し、
滝巡りを満喫することができます。

 

いなべ阿下喜(あげき)ベース

15年続いた「阿下喜温泉あじさいの里」が、
2024年4月に、温泉・サウナ・宿泊・食事からなる温泉複合施設
「いなべ阿下喜ベース」へと生まれ変わりました。

温泉はそのままに、サウナエリアやコンテナタイプの宿泊施設、
地元の野菜が楽しめる食堂が加わりました。
「自然と健康」をコンセプトに、いなべの自然資源を採り入れて、
キャンプや登山などのアウトドア、阿下喜商店街の街歩きなど、
観光客の市内周遊の拠点となっています。

 

にぎわいの森 Inabe Hutte

令和元年5月、いなべ市のまちづくりの拠点としてオープンしました。
厳選された食品が並ぶフードブティック、
ご当地スイーツを提供するカフェ、
いなべ市の気候や風土に合わせてパンを製造するお店、
いなべ産ブランド豚「さくらポーク」を用いたハムなどの食肉加工品店、
まちの魅力や産品を紹介するセレクトショップなどが集まっています。
セレクトショップでは、イベントやワークショップ、
マルシェを通じて、地域と都市住民との交流が生まれています。

 

Nordisk Hygge Circles UGAKEI

デンマーク発のアウトドア用品ブランドのノルディスクが運営する
「宇賀渓の自然でHyggeを描く」をコンセプトにした、
宇賀川や御所滝の自然に囲まれたグランピング・キャンプ場です。
「Hygge(ヒュッゲ)」とは、北欧デンマークの言葉で、
豊かな時間の過ごし方や暮らし方、心の持ち方をあらわします。

 

いなべ市農業公園

エコ福祉広場エリアと梅林公園エリアの2つのエリアがあります。
エコ福祉広場エリアは、ぼたん園、パークゴルフ場、
農業公園レストラン「フラール」などがあります。
梅林公園エリアは、38haの広大な梅林が見どころで、
犬と一緒に楽しめるキャンプ場「やまてらす」もあります。
また、レストランや物販所が併設された拠点棟などの施設を設ける
「野遊びSDGs事業計画地」は2026年4月の開始を目指しています。

 

やまてらす −FUJIWARA OUTDOOR LIVING−

いなべ市農業公園の梅林公園エリア内にある、
ペットユーザーも気軽に旅に出られるドッグラン付きキャンプ場です。
大型犬の宿泊も可能です。
トレーラーハウスのBBQや、ドッグランのみの利用もできます。
売店では、犬用のごはんも販売しています。

さて、今回はいなべ市をご紹介しました。
いなべ市は自然豊かで子育てしやすい環境です。
大手メーカーの工場をはじめとする雇用の場があり、
地方移住を考える人の移住先の候補地としても、
またアウトドアを楽しむ拠点としても魅力がある街です。

 

【参考・引用】

・三菱UFJ不動産販売 自治体別住みよさランキング [2024年版]
 https://www.sumai1.com/useful/townranking/town_24214/
・いなべ市 人口・世帯に関する統計 
 https://www.city.inabe.mie.jp/shisei/tokei/1005320/index.html
・中日新聞 https://www.chunichi.co.jp/article/1002492
・いなべ市 市内の工場 
 https://www.city.inabe.mie.jp/faq/sangyo/kigyo/1002924.html
・観光三重 賀毛神社 https://www.kankomie.or.jp/spot/23688
・ヤマレコ 藤原岳  
 https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=275
・竜のコバ 竜ヶ岳 https://x.gd/FmCIK
・竜のコバ 宇賀渓 https://x.gd/HgiuR
・いなべ阿下喜ベース https://inabe-ageki-base.com
・にぎわいの森 Inabe Hutte https://www.inabe-nigiwai.jp
・Nordisk Hygge Circles UGAKEI https://nhcu.nordisk.co.jp
・観光三重 梅林公園 https://www.kankomie.or.jp/spot/8358
・やまてらす−FUJIWARA OUTDOOR LIVING− https://www.yamaterrace.com