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東海地方の不動産の注目エリア(82)津島市

津島神社

 

津島市は愛知県の西部に位置しており、
東はあま市、北と西は愛西市、南は蟹江町と接しています。

市内には、津島神社をはじめとする数多くの寺院があり、
古い町並みなども残されています。
日本三大川祭りの一つとされている「尾張津島天王祭」をはじめとして、
一年を通してさまざまなお祭りが開催されます。

名古屋市から西へ約16kmの場所にある津島市は、
名古屋市のベッドタウンでもあります。
名古屋鉄道(名鉄)の津島線と尾西線が市内を通っており、
津島駅から名鉄名古屋駅までは名鉄津島線で須ヶ口で乗り換えて約30分、
名鉄一宮駅にも名鉄尾西線で約30分ほどで行くことができます。
国道155号が市内を通っており、車での移動も便利です。

市内には、アクロスプラザ津島、ヨシヅヤ津島本店、カネスエ津島愛宕店、
フィール津島店、愛菜耕房グリーンセンター津島店、Yストア唐臼店、
などのショッピングモールやスーパーマーケットが複数あり、
日常的な買い物も便利です。

今回は愛知県津島市をご紹介します。

 

津島神社

牛頭天王(ごずてんのう)信仰の中心社です。
牛頭天王は釈迦の生誕地に因む祇園精舎の守護神とされ、
日本では須佐之男命(すさのおのみこと)と習合し、
除疫や授福の神として信仰されています。

かつては「津島牛頭天王社」と称されていました。
540年の鎮座と伝えられており、1480余年もの歴史を誇ります。

京都の八坂神社と並ぶ天王社として崇められ、
全国に3,000以上点在する津島神社の総本社でもあります。
津島牛頭天王社は民衆のみならず、戦国の武将や大名からも崇拝され、
織田・豊臣・徳川から格別の崇敬を受けました。

御祭神は建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)、
御相殿には建速須佐之男命の御子・大穴牟遅命
(おおあなむちのみこと、大国主神(おおくにぬしのかみ)の別名)
が祀られています。

古くから手厚く信仰されていた津島神社は、
江戸時代には「伊勢津島、両方詣らにゃ片詣り」と言われ、
お伊勢詣りの際に、津島神社にも詣でることが習わしになっていたほどで、
今でも「津島さん」「天王さん」などと全国から多くの人々が「津島詣」に訪れます。

 

津島天王祭

津島神社の大祭として、日本三大川まつりのひとつに数えられます。
津島五車のまきわら船の提灯に灯がともされ、
津島笛を奏でながら天王川(丸池)を漕ぎ渡っていきます。

揺らめく提灯が水面に映り、灯と水の織り成す幻想的な情景は、時代絵巻のようです。
朝祭は市江車(いちえぐるま)を先頭に6艘の車楽船(だんじりぶね)が
能の出し物をかたどった置物を飾り、楽を奏でながら漕ぎ進みます。
先頭の市江車から10人の鉾持が布鉾(ぬのぼこ)を持って水中に飛び込んで泳ぎ渡り、
神社の神前まで走って布鉾を奉納します。

 

尾張津島秋祭

300年前から始まったといわれる、伝統的な秋祭りです。
からくり人形を乗せた豪華絢爛な山車が津島のまちを華やかに彩ります。
山車の前方を持ち上げて山車を何度も回転させる技の車切(しゃぎり)と
からくりの奉納は、迫力があり見応えがあります。
鉦(かね)や太鼓を打ち鳴らす石採祭車(いしどりまつりぐるま)、
神楽などの祭事も同時に行われます。

 

尾張津島藤まつり

かつて津島市は「藤浪の里」と言われるほど、
藤の名所として知られていました。その名残を今に伝えるのが、
毎年4月中旬から5月上旬にかけて行われる「尾張津島藤まつり」です。

会場となる天王川公園には、長さ275m、面積約5,034平方メートルの
見事な藤棚があります。夜はライトアップも行われています。

 

天王川公園

木曽川の支流の佐屋川に合流する天王川は、
江戸時代まで当時のまちの中央を流れていました。
現在は市の西部、天王川公園に丸池として残っています。

春には公園を囲むようにしてソメイヨシノが咲き誇ります。
ゴールデンウイーク頃には藤が見ごろとなり、
藤棚の近くにはヤエザクラが咲きます。
初夏からは中之島の橋周辺に睡蓮が咲き、
7月下旬には尾張津島天王祭の舞台として多くの人々で賑わいます。
秋には公園一帯の紅葉と彼岸花が人々を楽しませます。

 

寺野遺跡

昭和39年から40年にかけて行われた耕地整理の際に、
弥生時代後期から古墳時代以降の土器類が出土しました。
近くの寺野廃寺では、飛鳥時代から奈良時代の蓮の花を模った
軒丸瓦(のきまるがわら)が出土しました。

 

埋田遺跡

昭和43年に埋田町3丁目で発掘調査をした際、
弥生時代後期の土器と共に銅鏃(どうぞく、青銅製の矢じり)が出土しました。
形態から古墳時代のもの推定されています。

 

津島市観光交流センター

津島市観光交流センターは、津島市の歴史や文化を展示する施設です。
建物は、昭和初期の1929年に旧津島信用金庫本店として、
鉄筋コンクリートで建造され、登録有形文化財となっています。

建物の正面は「復興式」と呼ばれる建築様式で、
西洋建築におけるルネッサンス様式を基調としながらも
意匠や装飾を簡略化したものです。

また、敷地内にある土蔵は江戸時代から明治時代初期にみられる
土蔵の形式を持った建物であり、1893年に開業した津島銀行の付属家屋か、
それ以前にこの地にあった商家の付属家屋と考えられています。

 

円空作木造千体仏

1坪半ほどの小さな地蔵堂で、中には62㎝ほどの木彫りの円空作の千体仏像があります。
21cmの地蔵坐像を中心に、5cm程の小仏像が背景にびっしりと並べ付けられています。
その柔和なまなざしは、昔から人々の心を和ませてきました。

 

さて、今回は津島市をご紹介しました。
津島市は、古くから栄えた街であり、伝統的な祭りが残っている街です。
名古屋都心部への通勤もしやすく、日常的な買い物もしやすい、
暮らしやすい街です。

 

【参考・引用】

・Aichi Now 津島神社 https://www.aichi-now.jp/spots/detail/108/
・Aichi Now 尾張津島秋まつり https://www.aichi-now.jp/spots/detail/75/
・Aichi Now 尾張津島 藤まつり(天王川公園)
 https://www.aichi-now.jp/spots/detail/74/
・津島市公式ホームページ 天王川公園 https://x.gd/g31ui
・円空作千体仏 https://x.gd/sEoCq
・津島市の歴史文化遺産 寺野遺跡
 https://www.tsushima-bunka.jp/map/douhyo/map000432.html
・津島市の歴史文化遺産 埋田遺跡出土銅鏃
 https://www.tsushima-bunka.jp/map/kouko/map000254.html
・津島市観光協会 津島市観光交流センター
 https://tsushima-kankou.com/kanko_koryu_center/