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名古屋・東海収益不動産ガイド

東海地方の不動産の注目エリア(85)東浦町

於大公園

 

愛知県知多郡東浦町は、知多半島北部の東側にある町です。
東浦町は、北は大府市、東は境川や衣浦湾を挟んで刈谷市、
西は東海市と阿久比町、南は半田市と接しています。

人口は約50,200人で、町としての人口は、
広島県安芸郡府中町(約52,800人)、
茨城県稲敷郡阿見町(約50,600人、なお2027年11月から市に移行)
に次いで全国で3番目に人口が多い町です。

町の東側にはJR武豊線が通っており、石浜駅、東浦駅、緒川駅の
3つの駅があります。東浦駅から名古屋駅までの所要時間は30分前後です。
また、東浦町と大府市の境界付近には、知多半島道路の
東浦知多インターチェンジがあり、名古屋方面や中部国際空港をはじめ
車での遠方へのアクセスも容易です。

町内には自動車産業をはじめとする大手企業の工場や
大型ショッピングモールなど雇用の場も多くあります。
名古屋都心へのアクセスも良好で、名古屋市のベッドタウンでもあります。

今回は東浦町についてご紹介します。

 

入海貝塚(いりみかいづか)

約7000年前の縄文時代の貝塚で、貝塚からは縄文土器を中心に、
石器・骨角器などが出土しました。
入海神社の境内に所存し、神社の拝殿・本殿東の段丘崖に沿って
幅約10m、長さ約80mの貝層が弧を描くように分布しています。

 

善導寺

1443年に音誉聖観(おんよしょうかん)上人が創建。
1605年に、緒川城主の水野分長が現在地に移築しました。
四代目水野忠政の娘で、徳川家康の生母の於大の方は、善導寺を自身の菩提寺と定め、
三尊来迎仏、善導大師木像・善導大師自画像、柄香炉(えごうろ)
を寄進しました。これらは今も保存されています。
県指定文化財の「異国降伏祈願施行状」も所蔵されています。

 

宇宙山 乾坤院

室町時代中期の1475年に緒川城の守護を目的に、
水野貞守の寄進によって、川僧慧済(せんそう えさい)が開山し、
代々、水野家の菩提寺となりました。
於大の方(伝通院)からも三里四方の山林を寄進されたと伝わっており、
江戸時代を通じて尾張徳川家より厚い庇護を受けてきました。
2016年3月4日に乾坤院の本堂、堅雄堂、座禅堂(示玄堂)が
焼失しましたが、地元住民らの寄付を募り、2019年に再建されました。

 

村木砦跡

1553年頃、今川義元は尾張へと侵入し、
刈谷・緒川地域に勢力をもつ織田方の水野氏に備えて、
知多半島北東部の村木(現在の東浦町森岡)に砦を築きました。
水野信元は翌1554年、織田信長の支援を受けてこの砦を奪取したといわれています。

 

於大公園

総面積約12haの緑豊かな園内には、花や野鳥、昆虫が多く生息しています。
薬木約100種類、薬草約60種類を植栽している薬木薬草園、
絶滅危惧種のオニバスを栽培するオニバス池、しだれ梅、桜、花菖蒲など、
四季折々の自然が楽しめます。
2021年から2026年にかけて再整備工事が行われています。
遊具広場は2024年4月にリニューアルされ、
緒川城をイメージした立体的な構成の巨大遊具が子どもたちに人気です。

 

うのはな館(郷土資料館)

郷土の歴史や文化財を紹介する施設であり、調査・研究の拠点として、
1999年11月に開館した資料館。
町内に所在する貝塚や古窯などからの出土遺物や、
古文書、民具などの資料を収集・保管し、展示・公開しています。
また、生涯学習の支援のため、歴史講座・陶芸教室などを開催しています。

 

巨峰ぶどう

東浦町では1960年代頃から丘陵地を活かした巨峰ぶどうの栽培が始まり、
町の代表的な特産品となりました。丘陵地は気温がやや高めで、
他県に比べて早く収穫できる利点があります。
現在では巨峰をはじめ、40種類以上のぶどうが栽培されており、糖度の高い大粒の果が特長です。
なお、丘陵地周辺では他に、いちごや洋ランなどの栽培も行われています。

 

工業団地

東浦町には、自動車産業をはじめとする多くの工場があります。
例を挙げると、豊田自動織機(東浦工場、石浜工場)、
ジャパンディスプレイ、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング、
愛知製鋼(東浦工場)、LIXIL(常滑東工場東浦製造)、東海カリモクなど。

このうち、豊田自動織機の東浦工場では、フォークリフトなどの
産業車両を生産しており、約360名の従業員が働いています。
豊田自動織機の石浜工場では、車載電池を生産しており、
約340名の従業員が働いています。

東浦町は企業立地交付金などの政策により、さらに企業の誘致を進めています。

 

イオンモール東浦

2001年7月に「イオン東浦ショッピングセンター」が開業しました。
運営会社のイオンモールとダイヤモンドシティが合併したことに伴い、
2007年9月に「イオンモール東浦」に名称を変更しました。
2019年4月には28,000平米の大規模な増床リニューアルを行い、
延床面積は158,000平米となりました。

イオンスタイル東浦を中核店舗として、170余りのテナント店舗、
映画館、家電量販店、レストラン街などから構成されます。
近隣エリアからも多くの人が訪れます。

さて、今回は愛知県知多郡東浦町をご紹介しました。
東浦町には、自動車産業をはじめとする大手企業の工場や
大型ショッピングモールといった雇用の場が多数あり、
名古屋への通勤もしやすい、暮らしやすい町です。

 

【参考・引用】

・東浦町 https://x.gd/QBjWw
・宇宙山 乾坤院 https://www.medias.ne.jp/~kenkonin/about/index.html
・村木砦跡 https://higashiura-kanko.com/course/morioka/
・あいち歴史観光 善導寺 https://x.gd/Otn2u
・愛知県の公式観光ガイド 於大公園
 https://aichinow.pref.aichi.jp/spots/detail/1004/
・うのはな館(郷土資料館) https://x.gd/OeLJr
・東浦町観光協会 https://higashiura-kanko.com/course/ogawa/
・東浦町観光協会 東浦ぶどう https://higashiura-kanko.com/budou/
・イオンモール東浦 https://higashiura-aeonmall.com