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名古屋・東海収益不動産ガイド

住みたい街ランキング2024中部圏版・1位~3位の街

LIFULL HOME’Sが毎年発表している「住みたい街ランキング」。
この調査は、LIFULL HOME’Sに前年に掲載された物件のうち、
実際の検索数・問合せ数から算出した
「実際に探されている街・駅」のランキングです。

注意点として、このランキングはあくまでもLIFULL HOME’Sの
サイトにおける検索数・問合せ数を元にしたものであり、
市場全体の傾向を表すものではありません。

また、例えば、ある街で大型の分譲マンションが
募集を開始した年には、検索数・問合せ数が増えるため、
そのような物件の供給の影響を受けやすい傾向があることを
留意しておく方がよさそうです。

このランキングは、毎年、
首都圏版、中部圏版、関西圏版、九州圏版の
4地域ごとに発表されています。

各地域のランキングには4種類があります。
「買って住みたい」ランキングは購入物件の順位、
「借りて住みたい」ランキングは賃貸物件の順位です。
それぞれに「街ランキング」と「行政区ランキング」があります。

このたび、「買って住みたい街ランキング2024中部圏版」について、
今回のメルマガでは1位~3位の街を、
次回のメルマガでは4位~11位の街をそれぞれ解説します。

コロナ禍前の2019年のデータが反映された2020年版から、
最新の2023年のデータが反映された2024年版までの推移も確認します。

以下では、実際の年とランキングを合わせるために、
年はランキングが発表された年ではなく、元となった
物件の検索数・問合せ数の年(ランキングの前年の年)で表します。
2019年のデータと2023年のデータによるランキングは次の通りです。

 

<買って住みたい街ランキング2019年のデータ(2020年発表)>

 1位 久屋大通
 2位 伏見
 3位 丸の内
 4位 茶屋ヶ坂
 5位 高岳
 6位 岐阜
 7位 名鉄岐阜
 8位 大曽根
 9位 星ヶ丘
 10位 新栄町

 

<買って住みたい街ランキング2023年のデータ(2024年発表)>

 1位 岐阜
 2位 金山
 3位 名古屋
 4位 尾張一宮
 5位 高蔵寺
 6位 伏見
 7位 藤が丘
 8位 覚王山
 9位 豊橋
 10位 名鉄岐阜
 11位 岡崎

以下に、最新の2023年データのランキング順にそれぞれの街を解説します。

 

<1位 岐阜>

2019年から2023年までに1位となった街は、
久屋大通→名古屋→名古屋→名古屋→岐阜 と推移しました。

岐阜は、2019年から2023年にかけて、
6位→4位→2位→2位→1位と推移しました。
常に上位でしたが、2023年に初めて1位になりました。

岐阜は、JR岐阜駅からJR名古屋駅までは最短20分ほどと
名古屋都心へのアクセスがよく、
住宅価格も名古屋市内に比べれば大幅に割安です。
2020年頃から名古屋の不動産の人気が高くなったことを受けて、
ベッドタウンとして岐阜の注目度も高くなりました。

2019年には岐阜駅前に「岐阜イーストライジング24」(106戸)が竣工。
2023年2月には柳ケ瀬地区に、
東海地方最大規模となる地上35階建てのタワーマンション
「ライオンズマンションプレミストタワー35」(335戸)が竣工。
このほかにも駅周辺にマンションが相次いで建設されました。

なお、2023年には名鉄岐阜も10位にランクインしています。

 

<2位 金山>

金山は、2019年から2023年にかけて、
圏外(21位以下)→12位→圏外→8位→2位と推移しました。

金山駅はJR東海道本線とJR中央本線、
地下鉄名城線と地下鉄名港線の4線路が乗り入れる総合駅です。
名古屋市は金山総合駅北側を中心に約41haの再開発計画を検討しています。

2019年頃から名古屋の不動産の人気が高まるにつれて、
名古屋にアクセスしやすい金山でも
新築分譲マンションの開発が活発になりました。

2023年は、名古屋都心の物件価格が高騰してきましたが、
金山は比較的割安なため、引き続き人気が継続しています。

 

<3位 名古屋>

名古屋は、2019年から2023年にかけて、
圏外→1位→1位→1位→3位と推移しました。

数年前までは名古屋は「住む街」というイメージはほとんど無く、
名古屋は2019年までは圏外(21位以下)でした。

しかし、2021年10月には「イオンモール Nagoya Noritake Garden」に
隣接する「ザ・パークハウス名古屋」(462戸)第1期が竣工、
2022年1月には「プラウドタワー名駅南」(90戸)が竣工、
2023年3月には「NAGOYA the TOWER」(435戸)が竣工するなど、
名古屋駅周辺の新築マンションが竣工ラッシュとなりました。
その結果、2020年から2022年までは名古屋が1位を占めました。

その後は、名古屋駅周辺のマンション開発が一段落したことと、
名古屋都心部で物件価格が高騰してきたことから、
2023年には3位に後退しました。

さて、今回のメルマガでは、LIFULL HOME’Sによる
「買って住みたい街ランキング2024中部圏版」の
1位~3位の街を解説しました。
次回のメルマガでは、4位~11位の街を解説します。

 

【参考】

LIFULL HOME’S 住みたい街ランキング
・2024年版 https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/chubu/
・2023年版 https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/2023_chubu/
・2022年版 https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/2022_chubu/
・2021年版 https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/2021_chubu/
・2020年版 https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/2020_chubu/

この原稿は名城企画株式会社が発行する「名古屋・東海収益不動産NAVIメールマガジン」の
2024年6月17日発行分の転載です。