名古屋市・愛知県・岐阜県・三重県の
不動産投資・不動産の収益化に役立つ情報を提供

名古屋・東海収益不動産ガイド

住みたい街ランキング2024中部圏版・4位~11位の街

LIFULL HOME’Sが毎年発表している「住みたい街ランキング」。
今回のメルマガでは、
「買って住みたい街ランキング2024中部圏版」について、
前回に続き4位~11位の街を解説します。

 

<4位 尾張一宮>

尾張一宮は、2019年から2023年にかけて、
14位→6位→8位→13位→4位と推移しました。

一宮市は人口約37万人の愛知県第4位の都市です。
一宮はランキング1位の岐阜と3位の名古屋の中間地点です。

JR尾張一宮駅と名鉄一宮駅が駅舎を共有しており、
JR尾張一宮駅からJR名古屋駅までは最短10分ほどと、
名古屋都心への通勤の利便性も高いです。
名古屋市内に比べると不動産価格も割安です。
近年、一宮駅周辺には分譲マンションが多数供給されました。

名鉄一宮駅に直結していた名鉄百貨店一宮店は、
2024年1月末に営業を終了しましたが、
今後は商業施設、飲食店、オフィスなどが入る複合ビルとして、
2025年度中に開業する予定です。

 

<5位.高蔵寺>

高蔵寺は2019年から2023年にかけて、
圏外→20位→11位→9位→5位と着実にランクアップし、
2023年にはトップ5入りを果たしました。

JR高蔵寺駅からJR大曽根駅まではJR中央本線で最短で15分弱、
JR名古屋駅までは約30分でアクセスすることができ、
周囲の自然環境も豊かで、名古屋市内に比べると物件価格が割安です。

高蔵寺は名古屋のベッドタウンであるニュータウンとして
開発されましたが、近年は住民の高齢化問題が課題となっており、
地域住民を中心とした「まちづくり」の取り組みが盛んです。

名古屋に通勤しやすい立地で、住環境がよく、
不動産価格も割安であることから、
近年は高蔵寺駅徒歩圏内に分譲マンションが増えてきました。

 

<6位 伏見>

伏見は2019年から2023年にかけて、
2位→2位→2位→3位→6位と、常に上位には入っていますが、
ランクが下がっている傾向があります。

近年、伏見では次のように分譲マンションの竣工が相次ぎました。
2020年3月「タワー・ザ・ファースト名古屋栄」(129戸)
2020年12月「ローレルタワー名古屋栄」(124戸)
2022年1月「プラウドタワー名古屋錦」(360戸)
2023年1月「タワー・ザ・ファースト名古屋 伏見」(175戸)

2023年以降は伏見駅周辺のマンション開発が一段落したことと、
名古屋都心部で物件価格が高騰してきたことから、
2023年には6位に後退しました。

とはいえ、伏見には白川公園があり、名古屋にも栄にも近く、
名古屋都心の良好な住環境の街として、根強い人気があります。

 

<7位 藤が丘>

藤が丘は2019年から2023年にかけて、
圏外→18位→15位→7位→7位と、上昇傾向にあります。

藤が丘は名古屋の人気住宅地として知られています。
近年は藤が丘駅周辺に多数の分譲マンションが供給されています。

藤が丘駅は地下鉄東山線の東端の駅であり、
リニモ(愛知高速交通東部丘陵線)に乗り換えることができます。
リニモから愛知環状鉄道を経由して豊田市方面へのアクセスも良好です。

リニモの沿線に「アピタ長久手店」「イオンモール長久手」
「IKEA長久手」などの大型商業施設があるため、商業の利便性も高いです。
2022年には「愛・地球博記念公園駅」前にジブリパークも開業しました。
このような利便性向上により、藤が丘の人気が復活しています。

 

<8位 覚王山>

覚王山は2019年から2023年にかけて、
圏外→圏外→圏外→12位→7位と推移しており、
直近2年は上昇傾向にあります。

覚王山駅は地下鉄東山線の駅で、
栄駅までは10分足らずでアクセスすることができます。

覚王山は、覚王山日泰寺の参道を中心に
現代的な店舗や庶民的な店舗が混在する独特の魅力がある街です。
名古屋都心に近い高級住宅地としてのブランドを確立しており、
分譲マンションも多く供給されています。

 

<9位 豊橋>

豊橋は2019年から2023年にかけて、
圏外→9位→7位→19位→9位と、上下動が大きいですが、
5年のうち3年は10位以内に入っています。

豊橋市は人口およそ36万人の愛知県第5位の都市です。
豊橋駅は、東海道新幹線、JR、名鉄が乗り入れる総合駅です。

豊橋駅前大通二丁目地区の再開発事業に伴い、
2021年10月には「まちなか広場」がオープンし、
2021年11月にはマンションを含む複合施設
「emCAMPUS EAST東棟」(129戸)が竣工しました。
2024年7月には「emCAMPUS WEST西棟」(104戸)も竣工します。

近年は豊橋駅だけでなく、近隣の駅の徒歩圏内も含めて
多数の分譲マンションが供給されています。

 

<10位 名鉄岐阜>

1位の岐阜と重複するため解説は割愛します。

 

<11位 岡崎>

岡崎は2019年から2023年にかけて、
圏外→10位→圏外→5位→11位と推移しました。

岡崎市は人口が約38万人の愛知県第3位の都市です。
JR岡崎駅からJR名古屋駅までは約30分ほどで移動できます。
愛知環状鉄道の岡崎駅から新豊田駅へも約30分ほどで移動できます。

岡崎駅東口は平成から令和にかけて、
「岡崎市シビックコア地区整備事業」によって整備されてきました。
岡崎駅南西には、2020年4月には藤田医科大学岡崎医療センターが開院。
隣接して、複合商業施設「ルビットパーク岡崎」が2020年10月にオープン。
利便性の向上を受けて岡崎駅周辺の住宅需要も高くなっています。

これまで賃貸物件の供給が多かった岡崎駅周辺エリアにも、
新築分譲マンションが供給され、注目度が高くなりました。

 

さて、前回と今回の2回続けて、LIFULL HOME’Sによる
「住みたい街ランキング2024中部圏版」の
「買って住みたい街ランキング」1位~10位の街を解説しました。

東海地方の物件選びにおいて、これらのランキングは参考になります。

 

【参考】

LIFULL HOME’S 住みたい街ランキング
・2024年版 https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/chubu/
・2023年版 https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/2023_chubu/
・2022年版 https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/2022_chubu/
・2021年版 https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/2021_chubu/
・2020年版 https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/2020_chubu/

この原稿は名城企画株式会社が発行する「名古屋・東海収益不動産NAVIメールマガジン」の
2024年7月1日発行分の転載です。