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名古屋・東海収益不動産ガイド

名古屋市中心部の高層マンション

 近年、名古屋市中心部に高層マンションが相次いで建設されています。

 そこで今回は、2020年以降に、名古屋市中心部(中区、中村区、西区)に
 建設された主な高層マンションと、
 2024年までに竣工が予定されている主な高層マンションをまとめました。

 なお、一般に「タワーマンション」は地上20階建て以上のものを
 指しますが、下記では17階以上の建物をピックアップしています。

 

2020年以降に竣工した主な高層マンション

 ・2020年3月竣工「タワー・ザ・ファースト名古屋栄」(中区栄1)
  地上24階、高さ81m、総戸数129戸。
  間取りは1LDK~3LDK、住戸面積は50平米~109平米。
  分譲価格は2LDKで4,000万円台~、3LDKで7,000万円前後~。
  共有施設としてリラクゼーションライブラリー、パーティルーム、
  ゲストルームを備えている。
  事業主はセキスイハイム東海。

 ・2020年12月竣工「ローレルタワー名古屋栄」(中区栄1)
  地上21階、高さ110m、総戸数124戸。
  分譲の間取りは1LDK~3LDK、住戸専有面積は41平米~123平米。
  76戸は60年間の期限付き分譲、48戸は賃貸。
  賃貸の一部は家具や家電を備え付けた短期入居者向け住宅。
  2階共用部に24時間利用可能な「テレワークラウンジ」を導入。
  個室ブースやWi-fiを完備。
  事業主は近鉄不動産。近鉄不動産の自社ビル跡地に建設。

 ・2021年4月竣工「ザ・プラウドタワー栄」(中区栄5)
  地上23階、高さ74m、総戸数96戸。
  間取りは1LDK~3LDK、住戸専有面積44平米~140平米。
  分譲価格は2LDKで4,000万円前後~、3LDKで8,000万円前後~。
  事業主は野村不動産。

 ・2021年10月第一工区竣工「ザ・パークハウス名古屋」
  (西区則武新町3)
  名古屋駅に近い「ノリタケの森地区再開発」の一部として、
  イオンモール Nagoya Noritake Gardenに隣接して建設された
  ファミリー向けマンション。
  地上19階、高さ58m、総戸数462戸。
  間取りは2LDK~4LDK、住戸面積は61平米~93平米。
  分譲価格は3LDKで6,000万円台~。敷地面積約18,000平米の
  広い敷地に緑が豊富なランドスケープを造成。
  事業主は三菱地所レジデンス、三菱商事都市開発、野村不動産。

 ・2021年10月竣工「プレサンス グラン 栄 THE TOWER」(中区栄4)
  地上19階、高さ59m、総戸数84戸。
  間取りは1LDK~4LDK、住戸面積は45平米~109平米。
  分譲価格は4,990万円~1億2,800万円。
  事業主はプレサンスコーポレーション。

 ・2022年1月竣工「プラウドタワー名駅南」(中村区名駅南1)
  地上19階、地下1階、高さ59m、総戸数90戸。
  間取りは1LDK~2LDK、住戸専有面積は53平米~71平米。
  分譲価格は2LDKで5,000万円台~。
  事業主は野村不動産。

 ・2022年1月竣工「プラウドタワー名古屋錦」(中区錦2)
  栄に建設された高級高層タワーマンション。
  地上30階、高さ111m、総戸数360戸。
  間取りは1LDK~4LDK、住戸専有面積は51平米~161平米。
  分譲価格は3LDKで7,000万円台。
  最大の160平米タイプ(1室)は3億円。
  事業主は野村不動産、旭化成不動産レジデンス、NTT都市開発、
  長谷工不動産。

 ・2022年5月竣工「グランドメゾン大須門前町通」(中区大須3)
  地上18階、高さ59m、総戸数64戸。
  分譲価格は2LDKは5,000万円前後~、3LDKは6,000万円前後~。
  事業主は積水ハウス。

 ・2023年1月竣工「タワー・ザ・ファースト名古屋 伏見」(中区栄1)
  地上29階、高さ99m、総戸数175戸。
  間取りは1LDK~3LDK、住戸専有面積は43平米~154平米。
  価格は2LDKで4,000万円台~、3LDKで7,000万円前後~。
  事業主はセキスイハイム東海。

 ・2023年2月竣工「プラウドタワー栄パークアリーナ」(中区栄5)
  地上18階、高さ59m、総戸数67戸。
  間取りは1LDK~3LDK、住戸専有面積は43平米~137平米。
  価格は5,000万円前後~1億4,000万円。
  事業主は野村不動産。

 ・2023年3月竣工「NAGOYA the TOWER」(中村区名駅南2)
  名古屋駅に近い立地に建設された高級高層マンション。
  地上42階、高さ150m、総戸数435戸。
  30階以上の98戸は100平米以上、価格は1億円以上。
  面積150平米超の4億円以上の物件が6戸ある。
  ロボット掃除機を導入、二重床の防災対策を導入。
  事業主は総合地所、住友商事、京阪電鉄不動産、大和ハウス。

  

2024年末までに竣工が予定されている主な高層マンション

 ・2023年12月竣工予定「ザ・ファインタワー久屋大通」(中区丸の内3)
  地上25階、高さ84m、総戸数155戸。
  間取り1LDK~3LDK、住居専有面積35平米~154平米。
  分譲価格は3,170万円~1億9,600万円。
  事業主は京阪電鉄不動産、名鉄都市開発、セキスイハイム東海。

 ・2024年2月竣工予定「リニアゲートタワー名古屋」(中村区中島町2他)
  地上19階、高さ57m、総戸数220戸、
  間取り1K~3LDK、住戸専有面積28平米~。
  分譲価格は1Kは2,500万円~、3LDKは7,800万円~。
  事業主は長谷工コーポレーション。

 ・2024年2月竣工予定「ザ・パークハウス 丸の内三丁目」(中区丸の内3)
  地上19階、地下1階、高さ59m、総戸数52戸の分譲マンション。
  間取りは2LDKと3LDK、住戸専有面積は66平米~127平米。
  分譲価格は5,630万円~9,190万円。
  事業主は三菱地所レジデンスとJR西日本プロパティーズ。

 ・2024年3月竣工予定「シティタワー名駅那古野」(西区那古野1)
  地上19階、高さ59m、総戸数103戸。
  間取りは1LD・K+S~3LD・K、住戸専有面積は55平米~67平米。
  分譲価格は3,990万円~5,600万円。
  事業主は住友不動産。

 ・2024年5月竣工予定「プラウドタワー名古屋丸の内ステーションマークス」
  (中区丸の内1)
  地上25階、高さ83m、総戸数117戸。
  間取りは1LDK~3LDK、住戸専有面積は54平米~133平米。
  分譲価格は4,998万円~8,298万円。
  事業主は野村不動産。

 ・2024年11月竣工予定「グランドメゾン伏見」(中区錦1)
  地上17階、地下1階、高さ59m、総戸数74戸。
  間取りは1LDK~3LDK、住戸専有面積は55平米~150平米。
  事業主は積水ハウス。
  なお、積水ハウスは2023年以降に販売する分譲マンション
   「グランドメゾン」の全住戸をZEH(ゼッチ)※に、
  また全棟をZEH-M(ゼッチ・マンション)にします。
  ※ここでいうZEHは、一次エネルギー収支20%以上削減。

  

高層マンションへの投資

 高層マンションを投資目的で購入する人も少なくありません。
 野村不動産によると「プラウドタワー名古屋錦」の購入目的は
 「持ち家」は6割にとどまるそうです。
 2024年2月竣工予定の「リニアゲートタワー名古屋」も
 「相続や投資目的が4割ほど占めるのではないか」との声もあります。
 (2022年7月28日日本経済新聞電子版)

 名古屋に限らず、最近は大都市圏でマンション価格が高騰しています。
 マンションが消費者の手に届きにくくなりつつあるため、
 不動産業界からも「これ以上は値上がりしないのではないか」との
 声もあるようです。

 今後、投資熱が多少落ち着いても、継続して高層マンションの需要が
 維持されるかどうか、動向を見守りたいところです。

 

【参考】

 ・日本の超高層ビル
  https://skyskysky.net/construction-japan/23aichi/00.html
 ・2022年7月28日 日本経済新聞電子版
  「愛知の高層マンション『4割が投資』東阪より高利回り」
  https://tinyurl.com/5n8sjb53
 ・2022年12月5日 中日新聞25面「高層階の揺れ 対策必須」
 ・2023年3月30日 日本経済新聞電子版
  「活況不動産 中部の断面図(下)新築マンション『買えない』」
  https://www.nikkei.com/article/DGKKZO69705920Z20C23A3L91000/

 

この原稿は名城企画株式会社が発行する「名古屋・東海収益不動産NAVIメールマガジン」の
2023年7月18日発行分の転載です。